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弊社取締役は『ラブライブ!』を愛しすぎている。

ミリアッシュでは、設立以降間断なく『ラブライブ!スクールアイドルフェスティバル』の版権イラストや衣装デザインを制作しております。

 

キャラクターデザインを細部までディレクションし、クライアントから高評価をいただけているのは、作家と弊社取締役兼ディレクター寺井の愛あってのことだと考えています。

 

「好きこそものの上手なれ」を地で行く寺井の『ラブライブ!』に対する情熱を、インタビュー形式で記事にしました。

2020年7月16日

竹谷:よろしくお願いします。

寺井:よろしくお願いします。

竹谷:早速ですが、そもそも『ラブライブ!』とは、いつどのようにして出会ったんですか?

寺井:2013年1月より始まったテレビアニメ『ラブライブ!』です。アイドル名で言うなら『μ's(ミューズ)』が主役の。特に予備知識もなく、とりあえずアイドルを題材にしたアニメだから見よう、と思って視聴したのが最初でした!

竹谷:もともと、寺井さんはかわいい女の子たちが登場するアニメが大好きだったように記憶しています。

寺井:そうですね。もう使われることもなくなって久しいですが、「萌え」を追いかけていました。

竹谷:無礼な言い方かもしれませんが、ほかのコンテンツもたくさんある中で『ラブライブ!』はどのようにして寺井さんにとって特別な存在となっていったのでしょうか。

寺井:最初はテレビアニメのストーリーに惹かれ、次に楽曲に惹かれ、それから演じているキャストの方々に惹かれ、そしてズブズブと…。

竹谷:「沼にハマって」しまったと。

寺井:そうです。

竹谷:私はテレビアニメと劇場版を一通り、という程度の触れ方ではあるのですが、キャラクターたちも大変魅力的ですよね。

寺井:もちろん。言わずもがなです。

竹谷:難しい質問かもしれませんが、推しキャラクターを教えてください。

寺井:まず――。

竹谷:まず?

寺井:『μ's』では、1年生 小泉花陽(こいずみはなよ)ちゃんと同じく1年生 星空凛(ほしぞらりん)です。花陽ちゃんは、引っ込み思案ですけど好きなものにはとことん積極的で、芯があるところ。また努力家で、ごはんをいっぱい食べるところも好きです。凛ちゃんといつも仲良しなのもいいですね。凛ちゃんは、元気いっぱいでいつも明るいんですけど、反面すごく繊細な心を持っているところが好きです。そして、花陽ちゃんといつも仲良しなのも。

竹谷:はい。

寺井:次に『Aqours(アクア)』、つまり『ラブライブ!サンシャイン!!』だと、1年生 国木田花丸(くにきだはなまる)ちゃんと同学年 黒澤ルビィ(くろさわるびぃ)ちゃんです。花丸ちゃんは、全部です。

竹谷:全部ですか。

寺井:はい。彼女は語尾が「ずら」なのですが、その「ずら」もかわいいです。ほかのメンバーより一歩引きつつ、気配り屋さんでちゃんとみんなを見ているところが特に大好きです。あとは、ルビィちゃんといつも仲良しなところも。ルビィちゃんは、恥ずかしがり屋さんなのですが、意志が強くて、やろうと思えばなんでもできてしまいそうなのがいいですね。あと、花丸ちゃんといつも仲良しなのもすてきです。

竹谷:はい。

寺井:そして『ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会』からは、1年生 桜坂しずく(おうさかしずく)ちゃんと3年生 近江彼方(このえかなた)ちゃんです。こちらは仮とさせてください。

竹谷:仮というのは?

寺井:アニメを見たら、エピソードによって推しが変わってしまうかもしれないからですね。

竹谷:なるほど。理にかなっています。

寺井:しずくちゃんは、1年生組のまとめ役で、非常にしっかりしている女の子なのですが、それを鼻にかけずいつも物腰の柔らかいところが好きです。そして、何でもできそうな雰囲気がありながら、意外と苦手なものが多いところも。彼方ちゃんは、いつも眠そうなのがかわいいですし、寝てるようでいて「実は寝てないでしょ!」という場面が散見されるのがいいです。また、お姉ちゃん属性が強めで、すごく世話焼きな性格がかわいい!

竹谷:まさかの3シリーズ通しての推しキャラ紹介、ありがとうございました。

寺井:いえいえ、序の口です。

竹谷:さて、『ラブライブ!』へ傾倒していった理由にストーリーを挙げられ、また虹ヶ咲のキャラクターを語る際に「エピソードによって推しが変わる」とのことでしたが、全シリーズ通して好きなエピソードを挙げるとしたらどうでしょうか。

寺井:まず――。

竹谷:まず。

寺井:初代を『μ's』とするなら二代目『Aqours』を描いたテレビアニメ『ラブライブ!サンシャイン!!』の中から、1期第4話「ふたりのキモチ」です。花丸ちゃんとルビィちゃんのお互いを想い合うがゆえの立ち回りに、心が打たれます。次に、同アニメ1期第9話「未熟DREAMER」です。3年生組が、ようやく積年の想いを伝え合う瞬間に、「The 青春!」と感動します。

寺井:そして最後に、これも同アニメの劇場版『ラブライブ!サンシャイン!! The School Idol Movie Over the Rainbow』です。『Aquors』と同じ志を持つライバルに『Saint Snow(セイントスノー)』がいるのですが、決戦ライブの最高潮で、どんどん展開されていく各学年ごとの想いや『Aqours』と『Saint Snow』間の友情がすごい好きです。正直、何度泣いたかわかりません。

竹谷:たしかに、劇場版をミリアッシュメンバーで観に行って、全員無声で号泣していたように覚えています。

寺井:『Aqours』だけになってしまいましたが、『μ's』のテレビアニメや劇場版『ラブライブ! The School Idol Movie』、ゲーム『ラブライブ! スクールアイドルフェスティバル ALL STARS』の虹ヶ咲のストーリーも好きです!とはいえ、やはり今一番心に残っているのは『Aqours』のお話が多いのですが。

竹谷:今、新しいシリーズである『ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会』の話が少し出ましたが、虹ヶ咲やもうひとつの新シリーズ『ラブライブ!スーパースター!!』は寺井さんにはどう映っていますか。

寺井:虹ヶ咲はすでにライブも行くほどがっつり追っています!今後がすごい楽しみなのですが、ひとつ欲を言わせていただくなら、『Aqours』と虹ヶ咲で絡むような展開があるととっても嬉しいなと思っています!『ラブライブ!スーパースター!!』は、まだ情報がほとんど出ていないのでソワソワしながら様子を見ています…!!

竹谷:期せずして気づけば全シリーズを網羅した内容になりましたが、ここで、『ラブライブ!』シリーズの核でもある楽曲について訊ければと思います。寺井さんの好きな歌を教えてください。いくつかで大丈夫です。

寺井:選べません。すてきな楽曲が多すぎます。

竹谷:そうですか。しかし、そこをなんとか、気を曲げてはくれませんか。

寺井:わかりました。長くなりますので、あらかじめご承知ください。

竹谷:ありがとうございます。

寺井:まずは『μ's』から、『僕らのLIVE 君とのLIFE』ですね。すべての始まりの曲です。あと『僕たちはひとつの光』も、劇場版の哀しみにも似た感動を思い出します。

寺井:続いて『Aqours』は『未来の僕らは知ってるよ』です。同じアニメオープニングテーマである『青空Jumping Heart』とよく比較されるのですが、私はライブで観て一層感動してしまいました。『勇気はどこに?君の胸に!』も好きです。

竹谷:竹谷が『Aqours』で一番好きな歌です。歌詞いいですよね。

寺井:そうなんです。歌詞にすごいグッときます。

寺井:『MIRAI TICKET』は、ちょうどミリアッシュ設立の頃の曲で、歌詞が当時の自分とリンクしていて本当に思い出深い曲です。

竹谷:「寺井さんの背中を押してくれた歌」と考えると、『Aqours』そして『MIRAI TICKET』があったから今のミリアッシュがあるのだと深甚に思います。コンテンツの力のすばらしさを感じずにはいられません。

寺井:ほかには『Brightest Melody』も好きです。劇場版『ラブライブ!サンシャイン!! The School Idol Movie Over the Rainbow』の楽曲なのですが、聴く度に映画の感動が瑞々しく蘇ってきてもはやつらいレベルです。そして『Next SPARKLING!!』も。なんだか懐かしさを覚える曲調で大好きです。

竹谷:しっとりと聴かせるテンポなのが、また違っていいですよね。

寺井:そうですそうです。『Aqours』の楽曲は「一歩踏み出す」ものがすごい多くて、いつも元気がもらえます!

寺井:『Aqours』の良き友人でありライバルでもある『Saint Snow』の『Believe again』も好きです。

竹谷:この歌は竹谷にもかなり効きます。外で泣きたくなります。

寺井:『Saint Snow』の想いのすべてが詰まっていると思います。

寺井:そして最後に『ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会』の『Love U my friends』です。虹ヶ咲学園のメンバーが、初めてお揃いのステージ衣装を着た歌だからこそ、感じるものが強くあります。

寺井:以上です。長々と失礼しました。

竹谷:いえ、さすがの情熱です。敬意を表します。その熱意あっての、アートディレクションなのだなと思いました。

寺井:第一に、作家さんのご協力あってのことです。

竹谷:仰る通り。作家さんあってのミリアッシュですね。

竹谷:ミリアッシュでは『ラブライブ!スクールアイドルフェスティバル』のご依頼を多くお受けしていますが、前社から数えて6年以上もの期間に渡り制作の担当をしているディレクターとして、なにか心掛けていることはありますか。

寺井:6年もの期間ですので、キャラクターイラストや衣装デザイン等、色々な種類のイラスト制作を受託しておりますが、どのような場合においても「そのキャラクターを推しているユーザーの皆さんがイラストや衣装をご覧になった際、喜んでいただけるか、そしてテンションが上がってくれるか」は、常に意識しています。もちろん、私にも推しキャラはいますが、それは一切関係なく、どのキャラクターにも同じだけの愛と熱を注いで制作しております!ゲームにイラストが実装された時は、しっかりエゴサもしてユーザーからのフィードバックも拾います!

竹谷:弊社で制作し納品させていただいたイラストを、ガチャを回して自ら獲得する姿勢は、世界で後にも先にも寺井さんオンリーだと思います。

竹谷:さて、いよいよ最後となりますが、『ラブライブ!』が好きな方々に向けて、なにかメッセージをお願いします!

寺井:新型コロナウィルスの影響で、『ラブライブ!』界隈も先が見えにくく心の堪える日々が続いておりますが、ファンとして何か支援したり、もっと盛り上げるために行動したりしていきたいですね!そして制作ディレクターとして、ユーザーの皆さんに大喜びしていただく一助となれるよう、僅かながらでもクライアント様のお力になっていければと思っております!

竹谷:『ラブライブ!』愛が溢れるばかりでなく、業務への熱に昇華している寺井さん姿勢、見習わなければと常に思います。今回は長々とお時間いただきありがとうございました。

寺井:こちらこそありがとうございました!あ、あと、もっと深く語りたいので、どなたかぜひお声がけください!自身の周囲には、あまり『ラブライブ!』愛の強い方がいなくて…!

竹谷:それは…勉強不足本当に申し訳ありません!